<日文舊籍趣文欣賞>
PS:部分舊式「仮名遣い」更正為現代文的寫法,另外錯字、誤植也做了部分訂正。
永島金平(茅野湾久)『面白い台湾』朝日印刷出版部,1925(大正14)年,p.32~p.34
五、台湾料理と性
台湾に行ってその地に慣れると、日本の習慣が阿呆らしいような気のすることがある。何事でも台湾人は実利的にできて居る。イの一番に一寸感心しそうなのは料理である。日本料理のような体裁本位で、外見と色彩とで来たら世界一かもしれないのに比べると、台湾料理は食べる料理である。それで客席などでも内地人のように、見ては飲み、話しては食い、踊ってはまた膳に帰り、歌っては人に弾かせて、余り食いもせずに去るというワイワイ式ではなく、食う方も実利主義で話などは後廻しの早いが勝ちである。台湾料理は日本料理のように一人の占有式でなく共和政体である。一つの卓に八人掛けられるようになって居って、西洋料理のように面倒臭いホークやナイフを持ち、人目に気が引けて食うものも食われず餓もじい思いをすることはなく、慣れた二本の箸で、卓の上に列べられた各料理を、良さそうな物から突き合って食べるのである。
それであるから、甘いやつを早く腹に入れないと損をするという心理作用が起こるわけだから、話す暇がない。宴会などには安くて甘くてたっぷり食えるからとて多く台湾料理を用いる。こんな宴席などで注意して見て居ると、内地人と台湾人と入り混ぜりの食卓には多くの料理がまだ残っていても、台湾人ばかりの卓には空き殻が多い。台湾人も内地人と同じ卓に居ると遠慮して居るが、台湾人同士であると競ってやる。其の光景を見て居ると、台湾人の性質がなる程と頷かれる。内地人は虚栄に耽り易く、食うものより着る物というやり方だけ、料理にも其の気分が現れている。物には一利一害があって、台湾料理は人間を卑野にする傾きがある。台湾人の性質も多くは食卓が影響して居るに違いない。
<中譯>
去到台灣熟悉當地之後,有時會感覺日本的習慣很愚蠢。台灣人凡事都以實際利益的角度出發。首先第一個讓人感到有點佩服的,就是料理。像日本料理那樣以造型為本位,就外觀與色彩來說有可能是世界第一,與之相較,台灣料理則是屬於吃的料理。因此,它不像日本人(內地人)在宴席當中熱熱鬧鬧的,會看看表演喝喝酒、說說話再吃東西、跳跳舞之後再返回膳席、唱唱歌後要人彈奏樂器,最後不怎麼吃東西就離去。台灣人在吃的方面也是實利主義,會把談話延後,然後是先吃先贏。台灣料理
不像日本料理是一人獨占式,而是共和體制。一張桌子設計成可以坐八人,也不像西餐那樣拿著麻煩的刀與叉,在眾目睽睽下想吃也不好意思吃地忍受飢腸轆轆。只要拿著慣用的兩根筷子,在桌上陳列的各式料理中,相互地夾起自己覺得不錯的菜餚來吃即可。
正因為情況如此,所以會產生不趕快把好吃的東西吞下肚就會吃虧的心理作用,因此根本沒空說話。在宴會等場合,大多因為可以吃到便宜好吃又充分的食物,而選用台灣料理。在這樣的宴席當中如果仔細看,你會看到日本人與台灣人混著坐的席次上還留有許多料理的時候,只有台灣人坐的席次上大多已是吃剩的殘殼。台灣人只要跟日本人同桌,就會顯得客氣拘謹,但如果彼此都是台灣人,就會競相動筷。看著這樣的光景,我很能夠理解台灣人的特性就是如此。日本人容易沉溺於虛榮,習慣上比起吃會更注重穿,在料理上也顯現出這樣的氣氛。世間事物有其利就必有其害,台灣料理具有使人變得粗野的傾向。想必台灣人的特性,大多也都受到了餐桌的影響。
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